東京・オランダ首都圏の働く男女の健康意識調査(1) |
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調査結果の概要
東京(以降、【東】と称する)と、不景気と失業率の悪化という事態を『オランダモデル』と言われるワークシェアリングによって回復させたオランダ首都圏(以降、【オ】と称する)の働く男女を対象に、標記の調査を実施した。以下はその結果概要である。日常生活には、【東】では72.3%、【オ】では95.8%が「充実している」と回答。「非常に充実している」の割合は、【東】9.8%、一方、【オ】34.3%と、大きな差が見られた。仕事についての充実度は、「充実している」は、【東】60.0%、【オ】84.6%と、ここでも大きな差が見られた(「非常に充実している」の割合は、【東】9.5%、【オ】20.3%であった)。家庭の充実度について、【オ】では約半数の49.0%が「非常に充実している」(【東】11.8%)と回答し、「充実している」は93.5%に達するのに対し、【東】では65.8%と7割を下回った。趣味についても、【オ】では92.1%が「充実している」と答えたのに対し、【東】では65.8%と、こちらも7割を下回った。家庭と同様、友人関係についても【東】は低く、3割以上が「充実していない」35.6%と感じている。反対に、【オ】では、「充実している」90.8%が9割に達している。最も心配な事柄では、【東】【オ】ともに「お金」。大きな差が見られたのは、「老後の生活」で、【東】が20.3%に対し、【オ】は僅か0.5%。そして、「健康」でも、【東】が18.8%に対し、【オ】は10.8%であった。日常生活で、【東】では78.6%、【オ】では86.3%が「忙しい」と感じているが、【東】では「とても~」、【オ】では「まあ~」の割合が各々多くなっている。生きがいを聞いたところ、【東】では「食べる事・食べ歩き」39.3%、【オ】では「配偶者又はパートナー」61.8%が1位。【オ】は、多くの項目で【東】の数値を上回っており(40%超)、たくさんの事に生きがいを感じながら生活している。既婚者の妻や夫との関係について意識を見ると、【東】では85.0%、【オ】では96.5%が「良好である」と感じている。「大変良好である」に注目すると、【オ】69.5%は【東】37.0%の倍近い割合である。オランダに対するイメージは「自然が豊か」51.5%、日本に対するイメージは「健康的な食生活をしている」43.5%が各々最も多かった(2に続く)。
調査結果
- 日常生活の忙しさ (単位:%)
- 生きがい (単位:%)
東京 オランダ首都圏 1 食べる事・食べ歩き 39.3 配偶者又はパートナー 61.8 2 旅行 36.0 友人 59.5 3 配偶者又はパートナー 35.8 仕事 56.0 4 読書 26.0 子供 51.8 5 スポーツ・軽い運動 25.0 親・兄弟 44.5 - 妻・夫との関係(既婚者のみ) (単位:%)
- お互いの国のイメージ (単位:%)
東京 オランダ首都圏 1 自然が豊か 51.5 健康的な食生活をしている 43.5 2 観光産業が盛ん 42.0 文化・芸術レベルが高い 35.8 3 文化・芸術レベルが高い 31.0 経済的に発展している 29.8 4 福祉が充実している 22.5 自然が豊か 26.5 5 環境保全への取組に積極的 21.3 観光産業が盛ん 17.0 - ((2)に続く)